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MSDNのボリュームライセンス価格比較

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Microsoft Visual Studio Software - Microsoft Store

Microsoft Store (1年)だと、めちゃくちゃ高いMSDNライセンスも、ボリュームライセンスでは複数年契約で安くなる。

MSDNを個人で買う気は無いが、次購入するノートPCで仮想環境を安く整えたいと思い、個人でボリュームライセンスを調べたので、ついでにBlogネタでMSDNについて比較してみた。

買わなくても自動価格見積もりが出来るのはライセンスオンライン/nPressのようなので、どこで買うかは別としてここで調べると良い。

ソフトウエアをさっと見積もり、購入、導入|ライセンスオンライン

npress.synnexinfotec.jp

実際に、自動価格見積もりができるのは、個人も契約ができ、契約実績で価格が変動しない

  • Open License (旧Open Business)
  • Open Value

のみ。

契約ポイント (Select Plus/MPSA)/ライセンス数 (EA)で価格が変動する

  • Select Plus (新規販売終了)
  • Microsoft Product and Services Agreement (MPSA)
  • Enterprise Agreement (EA)

は、勤務先のライセンス管理者に問い合わせるか、新規見積もりをする必要がある。

OfficeがMPSA/EAボリュームライセンス契約で導入されていて、MSDNボリュームライセンスで購入していない場合は、Officeの窓口担当に「VS Pro with MSDN L+SA」の価格を聞いてください

しかし、Open Valueの1年あたりの価格は、Select Plus/MPSAの価格割引最低ランクのレベルAとほぼ同じと考えられるので、中〜大規模企業でも、正式な価格を調べる前段階の予備調査では参考にできる。

EAは正直分からないが、年度途中の新規購入はアプリケーション製品群のライセンス数で決まるようなので、ある程度は参考になるかもしれない。

新規見積もり価格はnPressの方が若干安いようだが、更新価格の見積もりに契約番号が必要だったり、契約可能な製品が全て表示されなかったりと、不都合があったので、今回はライセンスオンラインの結果をご紹介する。

注: ライセンスオンラインは、リセーラに同じオンラインショップシステムを提供しているので、オンラインショップの窓口企業は複数存在しているが、ロゴだけが違う模様。

出来るだけ安い方が良いと思う人は、nPressに問い合わせてみると良い。

さて、見積もり手順だが、

  • [メーカー一覧]で[Microsoft]を選択
  • 下の方にある[Microsoft製品からお見積]で契約レベルを選択
    • 上の方にある[おすすめ製品]から選択すると見積もりが出ないものが結構あるので注意

Microsoftライセンス

  • マイクロソフト -Business
    • 旧Open Business/Open Licenseのこと
    • マイクロソフト製品条項の省略記号: OL
    • MSDN L+SA/SA 2年一括購入
    • MSDNなしのProのLが買える
      • いわゆる買い切り(L)で更新(SA)はない
      • 以下のケースで意外に使える
        • OSSのバージョン管理/コラボレーションツールを使用
        • プロジェクトで採用しているVSの更新が遅い
        • 臨時雇用者向けなどの買い足しライセンスが必要
        • エンタープライズ組織にあたらない企業がエンタープライズ組織から受託請負を行う場合 (Visual Studio Communityを使用できない場合)
  • マイクロソフト Open Value
    • マイクロソフト製品条項の省略記号: OV/OVS
    • MSDN L+SA/SA 3年一括/分割購入
    • 3年単位で契約更新するので、途中年度での追加購入は残り契約残年数(切り上げ)で購入
    • Subscriptionの注意
      • SA更新をしなかった場合に使用権が無くなる(非永続的ライセンス)
      • 買い取り(永続化)にはL相当分の料金が必要
      • 最初の3年は割安だが以降は割高感がある

他にも、教育機関向け/公共機関向け/医療機関向けなどの見積もりも可能だが、今回は割愛する。

Open License (1年分) Open Value (1年分) Open Value Subscription
VS2015 Pro L/買取 65,600 N/A 21,000
VS2015 Pro w/MSDN L+SA 150,000 (75,000) 211,500 (70,500) N/A
VS2015 Pro w/MSDN SA 124,000 (62,000) 185,400 (61,800) 66,200
VS2015 Enterprise w/MSDN 買取 N/A N/A 660,400
VS2015 Enterprise w/MSDN L+SA 1,180,000 (590,000) 1,390,500 (463,500) N/A
VS2015 Enterprise w/MSDN SA 432,000 (216,000) 647,100 (215,700) 377,400
VS2015 Test Pro w/MSDN 買取 N/A N/A 171,100
VS2015 Test Pro w/MSDN L+SA 339,000 (169,500) 400,500 (133,500) N/A
VS2015 Test Pro w/MSDN SA 125,000 (62,500) 186,300 (62,100) 97,800
MSDN Platforms 買取 N/A N/A 293,000
MSDN Platforms L+SA 318,000 (159,000) 477,000 (159,000) N/A
MSDN Platforms SA 318,000 (159,000) 477,000 (159,000) 167,500
  • 2016/02/28調べ
  • MS Partner向けは除く
  • Open Licenseの1年分は参考価格 (分割できる訳ではない)
  • Subscriptionの買い取りは、3年単位の更新時に可能
  • Open Valueは途中契約年度の購入オプションも別途用意されている
  • VS2015 = Visual Studio 2015
  • w/MSDN = with MSDN
  • Pro = Professional
  • Test Pro = Test Professional
  • L = License
  • SA = Software Assurance

MSDNに関しては、まじめに考えると、いろいろな事を考えないといけない・・・

  • 安くはないけど、昔ほど高くは無い
  • エンタープライズ組織の契約だと、更に値下がりする
  • MSDNの特典を使わないなら買い切りもあり
  • 一方で、なしを含めてMSDNのレベルの違う人がいるとライセンス違反に気を使わないといけない

以下、参考資料。

(VSのバージョンが変わるとリンク先が変わるので注意)