Hyper-VによるWindows 10 Pro開発用仮想環境の構築 (2)
前回の続き。
.NET Framework 3.5の有効化
「決して忘れていたわけではない・・・」
マルチターゲットに必要という意味で、開発環境扱いにした。
Microsoft .NET Framework 3.5 展開に関する考慮事項 - Windows 10 hardware dev
- 今回は、購入したばかりで大きなアップデートがないので問題ないがBuild番号が合ったインストールメディアを用意する
- 仮想マシンをシャットダウン
- エクスプローラで仮想ハードディスクをマウント(例えばDドライブ)
- Windows 10のインストールメディアをマウント(例えばEドライブ)
- 管理者権限でコマンドプロンプトを起動
- Dism /Imageコマンドで、Dドライブのオフライン参照イメージに対して、Eドライブの.NET3.5を展開
DISM /Image:D:\ /Enable-Feature /FeatureName:NetFx3 /All /LimitAccess /Source:E:\x64\sources\sxs
- 仮想ハードディスクをアンマウント
- 仮想マシンを起動
- 更新の適用が行われて起動後に.NET3.5が有効になる
コマンドによる展開と起動まで5分もかかっていないイメージで、最初の感想は、
「早い・・・」
これなら、再度バックアップを取るまでもないかな?
Visual Studio 2015 Community with Update 2のインストール
「MSDNサブスクライバーでは、Visual Studio 2015 Professional with Update 2のISOファイルのダウンロードが有効になっていたが、Communityはまだ・・・と思ったら、無料ダウンロードボタンではなくて、下のVisual Studio 2015をクリックすると、ISOファイルを選択できるようになっていた」
個人的には、英語環境押しで、英語版のISOと日本語言語パックをダウンロード。
ISOファイルは、7GBくらいあるのでかなり時間がかかる。
途中で、Edgeを終了させるとやり直しになるので注意。
もちろん、インストールも時間がかかるので、特に新品のPCでは省電力設定に注意。
インストール途中だろうが、ユーザ操作がなければ、スリープする。
いつも思うが、省電力モードの判定が、
「ユーザがキーボード、マウスなどを操作しない」
という条件は、如何なものか。
ホストOSとゲストOSの連携以前に、ホストOSでインストールしていても、省電力モードに移行するので、マイクロソフトはそろそろ何とかしてほしい。
インストールには結構な時間がかかるので、TDP15のモバイルPCでも、かなりの発熱でファンがフル回転する。
音や発熱が気になるなら、電源の管理でCPUパワーを落とすことも検討するとよい。
ちなみに、くどいようだがWindows Updateを行ってから、インストールすることをお勧めする。
言語パックのインストール
言語パックは、Update 1と2にも対応している模様。
これも、そこそこかかる。
Visual Studio Emulator for Androidについて
一応、インストールして、Hyper-Vプラットフォームも有効になっているが、ネスティングが有効になっていないので、当然起動しない。
スタンドアローンインストールもできるというので、ホストOSに入れてみたが、起動はするものの、仮想環境のVisual Studioから使える気がしない。
ホストOSのHyper-Vサーバーに接続できないかな?と思ったが、ワークグループ環境では結構難しいらしい。
取り敢えず保留。
その他、必要なメンテナンスが済んだら、仮想環境のエクスポートを忘れずに。
その他、注意事項
必要なルート証明書がインストールされていないと、インストールに失敗するケースがあるのは、VS2013と同じです。
特に、新規インストールしたOSは、Windows 10が最新のOSとは言え、いや、むしろ最新のOSであるからこそ、デフォルトでインストールされているルート証明書の数は限られているので、Windows Updateを実行するなどして、ルート証明書を更新しておく必要があります。
実際、MSDNフォーラムにそのような事例が投稿されていましたのでご報告。
Visual Studio 2015 Professional JPN with update 2 のインストールについて